校長室から

ごあいさつ

 

 

ごあいさつ
 

 徳島県立那賀高等学校は,那賀川の中流域に位置する,自然環境豊かな地域に根ざした学校です。「協調・研学・誠実」の校訓のもと,生徒一人一人を生かす教育を行っています。

 
 各学年普通科2クラス,森林クリエイト科1クラスの計9クラスあり,男子114名,女子67名,計181名が在籍しています。小規模校であるため,生徒同士また生徒と教職員はとても仲良く,毎日元気でさわやかなあいさつを交わしています。

 
 県下唯一の普通科と森林クリエイト科(農業科)の併置校として,そのメリットを活かして様々な事にチャレンジしたいと考えております。

 
 本校教育の特色をいくつかご紹介します。
   
 まず一つ目は,「連携型中高一貫教育」の実践校であり,平成13年度にスタートしました。那賀町内の3中学校(鷲敷中学校,相生中学校,木頭中学校)と授業や部活動等で連携し,互いによい効果と刺激を与え合っています。

 
 二つ目は,特徴的な教育課程です。

 
 普通科では「コース選択制」を実施しています。1年生については,基礎的な内容に重点を置く「Aコース」と応用的な内容も学習する「Bコース」,2・3年生については,「情報ビジネスコース」「福祉コース」「総合教養・応用コース」の3コースのうちから,進路希望等に応じて各自が選択します。どのコースを選択しても,一人一人に応じたきめ細かな指導を行い,夢の実現をサポートしています。

 
 森林クリエイト科では,「接続可能な循環社会の形成に向けた,人と森林の新たな関わり方を創造し,地方創生を担う人材を育成する」ことを学科の目標にあげています。「フォレストキャンパス那賀」を拠点とした林業実習,最新大型林業機械やドローン等の操作実習,和紙や炭作りなどの地域に継承されてきた伝統・文化の学習など,大学進学,就職,公務員など,多様な進路に対応したカリキュラムとなっています。

  
 三つ目は,「部活動」が盛んなことです。8つの体育部と6つの文化部に全校生徒の約9割が所属し,青春の汗を流しながら,技と心を磨き,友情を深め合っています。特徴的なものとして,那賀町の伝統芸能でもある「人形浄瑠璃部」もあります。

 
 四つ目は,「国際交流」です。本校はオーストラリアのパースにあるセントメアリーズ校と姉妹校の締結をしており,両校の希望生徒が互いの地でホームステイしての相互交流を隔年で実施しています。現在は,新型コロナウイルス感染症対策のため,訪問はできていませんが,インターネットを利用するなどして,交流を継続していく予定です。

 
 五つ目は,「寮」があり,部屋数に限りはありますが,遠隔地からの入学生が快適で規律正しい寮生活を送っています。

 
 六つ目は,「地域との連携」です。本校は温かい地域の人々に見守られるだけでなく,各種行事の実施をはじめ,本校教育の振興に他では例のないようなご支援・ご協力を頂いています。大変ありがたいことです。

 
 七つ目は,「豊かな自然と清々とした教育環境」です。山の緑と那賀川のせせらぎの音に囲まれた本校は,校庭の樹木がいつも美しく剪定され,花壇には四季折々の花が咲き誇っています。

 
 今年度も全教職員が一致団結して,「生徒一人一人の夢の実現」と「県下一のよい学校づくり」に精一杯尽力して参りますので,皆様方の更なるご支援・ご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。

     
           令和3年4月8日           

                                        徳島県立那賀高等学校 校長  山本 珠紀