校長室から

校長室から

ごあいさつ

 徳島県立那賀高等学校は、那賀川の中流域に位置する、自然環境豊かな地域に根ざした学校です。「協調・研学・誠実」の校訓のもと、生徒一人一人を生かす教育を行っています。

 各学年普通科2クラス、森林クリエイト科1クラスの計9クラスあり、173名が在籍しています。小規模な学校であるため、生徒同士また生徒と教職員はとても仲が良く、毎日元気でさわやかなあいさつを交わしています。

 県下唯一の普通科と森林クリエイト科(農業科)の併置校として、そのメリットを生かし、様々なことにチャレンジしたいと考えております。

 本校教育の特色をいくつかご紹介します。

 まず一つ目は、「連携型中高一貫教育」の実践校であり、平成13年度にスタートしました。那賀町内の3中学校(鷲敷中学校、相生中学校、木頭中学校)と授業や部活動等で連携し、互いによい効果と刺激を与え合っています。

 二つ目は、特徴的な教育課程です。

 普通科では「コース選択制」を実施しています。1年生については、基礎的な内容に重点を置く「Aコース」と応用的な内容も学習する「Bコース」、2・3年生については、総合コース(「情報ビジネスコース」「福祉コース」)、「応用コース」3コースのうちから、進路希望等に応じて各自が選択します。どのコースを選択しても、一人一人に応じたきめ細かな指導を行い、夢の実現をサポートしています。

 森林クリエイト科では、「持続可能な循環社会の形成に向けた、人と森林の新たな関わり方を創造し、地方創生を担う人材を育成する」ことを学科の目標にあげています。「フォレストキャンパス那賀」を拠点とした林業実習、最新大型林業機械やドローン等の操作実習、和紙や炭作りなどの地域に継承されてきた伝統・文化の学習など、大学進学、就職、公務員など、多様な進路に対応したカリキュラムとなっています。

 三つ目は、「部活動」が盛んなことです。7つの体育部と5つの文化部、2つの同好会に、全校生徒の約9割が所属しています。青春の汗を流しながら、技と心を磨き、友情を深め合っています。特徴的なものとして、那賀町の伝統芸能でもある「人形浄瑠璃部」もあります。

 四つ目は、「国際交流」です。本校はオーストラリアのパースにあるセントメアリーズ校と姉妹校の締結をしています。また、昨年度からニュージーランドへの語学研修を実施しており、異文化理解や国際的な視野の広がりの機会となっています。

 五つ目は、本校独自の「寮」です。部屋数に限りはありますが、遠隔地からの入学生が、快適で規律正しい寮生活を送っています。

 六つ目は、「地域との連携」です。本校は温かい地域の方々に見守られるだけでなく、各種行事の実施をはじめ、本校教育の振興に、他では例のないようなご支援・ご協力を頂いています。大変ありがたいことです。

 七つ目は、「豊かな自然と清々とした教育環境」です。山の緑と那賀川のせせらぎの音に囲まれた本校は、校庭の樹木がいつも美しく剪定され、花壇には四季折々の花が咲き誇っています。

 今年度も全教職員が一致団結して、「生徒一人一人の夢の実現」と「Anyone can be a star キラリと光る学校づくり」に精一杯尽力してまいりますので、皆様方の更なるご支援・ご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。

    
                       令和6年4月8日           

                       徳島県立那賀高等学校 校長 大栗 直子

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